マラリア(malaria)

再びマラリア?にかかった、し〜がるからの、追加情報です。
以前の「記事」は、下の方にあります。構成を無視して、ページ上部への投げ込みです。

●症状

激しい寒気と40度を超す高熱、それらに伴う、喉の渇き、痙攣、過呼吸。おまけで頭痛と吐き気。
滅多に体験できない二度と体験したくない、体の極限状態を味わえます。熱帯熱マラリアでなければ、死ぬことはないそうなので、初めてでも安心です。

●マラリアの始まりから終わりまで

予兆(1〜2日前)
食欲不振、軽い寒気、だるさ・・・風邪かな、と思うでしょう。実際、風邪薬でしのげてしまうので、マラリアとは気づけないと思います。

導入(約1時間)
段々体の調子が悪くなってきます。夕方、出始めやすいです。食欲不振、軽い寒気、だるさ・・・また風邪かな、疲れが出たのかな?今日は早く寝よう・・・そんな気になります。
しかし、そのまま布団に入ってはだめです!まだ動けるときに以下のものを急いで用意します。

飲み水1L体温計カメラ空のペットボトルビニール袋

トイレも済ませておきましょう。
そうこうしている間にも、オーバー40目指して、体温はうなぎのぼりになっています。準備が整ったら、布団の中に入り、本戦に備えます。そうそう、薬はもう、飲んでおきます。

本戦(約一時間)
体調の変化を感じてから、一時間もあれば、以下の激しい症状を感じ始めるでしょう。いよいよ本戦です。

激しい寒気
布団かぶっても、ストーブにかじりついていても、寒くてしょうがないです。体の内部から寒気が生じているので、外側から暖めても、効果なしです。寒気は、北海道の氷点下15度以下の世界で、シャツ一枚で30分以上立っている感じでしょうか。「体の芯まで冷えて〜」というより、「体の芯から冷えて〜」といった感じです。

手足のけいれん
寒くてふるえるのも、痙攣同然になり、手も硬直してきたりします。物はまともにつかめません。
まっすぐ立てず、トイレに一人で行くことも難しくなってきます。そこで空のペットボトルの出番です。しびん代わりに使いましょう。あとでひっくり返さないよう、使用後は蓋はきちっと閉めます。女性は・・・何か適当なものでがんばってください。

この頃はもう、40度は軽く越えています。体温計で測ってみましょう。越えていましたか?そうしたらカメラの登場です。がんばって記念写真も撮っておきましょう。液晶体温計は、撮影がちょっと難しいです。し〜がるは、液晶体温計42度振り切り、測定不能を達成しましたが、カメラが枕元になく、しかし、カバンから出すことは叶わず、証拠写真は撮れませんでした。今でも悔やまれます。体温計を火にかざせば済むので、証拠写真にはならないという説もありますが。

過呼吸
ビニール袋を口に当てるか、布団を頭からかぶって、息苦しくしてしまいましょう。これで抑え込むことができます。やりすぎて酸欠・窒息しませんように。

のどの渇き
激しくのどが渇きます。最低でも1Lの飲み水は用意しておきましょう。飲むとき、あわてて、しびんのペットボトルを手にしないように気をつけましょう。

頭痛と吐き気
寒気と過呼吸で忙しく、気にしている暇はありません。

ビニール袋は、吐きたくなったらそのまま使える、マルチパーパスグッズです。
は、人を呼ぶときに使います。ベッドから起き上がることは、多分無理でしょうから、人を呼びたかったら、笛を使って騒ぐしかないです。騒いでもどうしようもないことに代わりはないのですが。とりあえず苦しんでいるあなたを誰かが見れば、言葉が通じなくても、一緒に騒いでもらえるでしょう。

終息(数時間)
本戦も約一時間経つと、呼吸が落ち着きはじめます。安心して体温を測ってみると、39度くらい。寒気が残っているとはいえ、ピーク時に比べたら取るに足らないもの、と思うでしょう。
体は動くとはいえ、37度より下には、なかなか下がらないかも知れません。律儀に「まだ寝てなきゃ」などと考えず、動けるうちに、次のこと(休戦中にやること)を済ませましょう。

●休戦

三日熱マラリアなら、翌日はマラリア軍が戦力増強のため、ここで休戦してきます。四日熱マラリアなら、休戦日が二日間あるようです。三日熱マラリアと言っても、三日ごとに起きるのではなく、二日ごと(一日おき)に起きます。四日熱マラリアなら三日ごと(二日おき)。間違えませんように。

休戦中にやること
二次攻撃に備えます。

散らかっている荷物はパッキングをしておきましょう。
入院用の荷物を別に分けておくといいです。貴重品、着替え、洗面用具、暇つぶしの本、現金、海外旅行保険関係の書類。特に海外旅行保険関係の手続きは、案内によく目を通して、勉強しておきましょう。

最寄りの病院をチェックします。
小さな町にいるなら、大きな町への移動をできないか考えます。
信頼できる、大きな総合病院があれば、迷わず入院しましょう。医者を脅してでも入院しましょう。感染科が理想ですが、感染科がなくても、私立の最高級病院へ行きましょう。公立病院へ行くのは自殺行為です(ホテルで薬でがんばる方がまし)。

すぐの移動が難しければ、薬だけでがんばってください。なお、四日熱マラリアは慢性化すると、合併症も引き起こすようです。

メールで家族や知人に連絡できるなら、今のうちにしておきましょう。遺書はまだ要らないです。
インターネットの辞書・翻訳サイト(トップページ参照)を駆使して、「マラリアの疑いがある」「血液検査しろ」「感染科へ連れて行け」「水くれ」「飯まだか」など、重要語句を紙に書いておくといいかもしれません。

●入院

点滴うって寝ているだけです。症状はすぐ治まります。大体、4〜5日で退院できます。一週間以上入院して海外旅行保険に請求を出すと、保険会社に変に思われるかも知れません。

●病後

マラリアの休眠体が肝臓で再起を企んでいるので要注意です。日本に帰ってからも、医者のお世話になるときは、マラリア病歴を自己申告した方がいいと思います。まちがっても、献血などを勝手にしてしまいませんように。
いつ、休眠体が再び決起するかは不詳のようです。し〜がるの、トルコでのマラリア?が、アフリカからいる休眠体であったならば、寒さ、疲労などで体の抵抗力が弱ったときに、決起してくる、といえるでしょう。

●医者の診断

マラリア汚染地域の病院でないと、マラリアであっても、マラリアと診断してもらえない恐れが高いです(日本国内でも同じです。要注意)。マラリア汚染地域の病院だと、逆にマラリアでなくてもマラリアと診断されたりします(誤診・誤投薬で苦しんだ旅行者がいた)。
マラリアかも、と思ったら、「マラリアかどうか、血液検査してくれ」と、かならず医者を脅迫しましょう。医者の問診程度での診断は、あてにしない方がいいです。最後はあなたの経験と勘が頼りです。

●薬

ベンザエース、イブ、新プレコールS (いずれも、日本の市販薬)
もしマラリアなら、総合感冒薬はまず効きません。いつもの風邪薬が効かなかったら、もう、マラリアを疑うべきです。でも、ベンザエースは、意外と効きました(それが逆に、マラリアを疑うのを遅らせてしまった)。

アルスマックス
服用後、数時間で解熱。ただ、西アフリカで服用したときは、少ししか熱が下がらず、効果がなかった記憶があります。

メフロキン
副作用が強いので要注意です。クロロキンに耐性のあるマラリアがいるため、旅行者では、クロロキンよりもメフロキンを使う人が多いみたいです。でも、今はメフロキンに代わる新しい薬がいろいろ出てきているようなので、最新情報をよく調べましょう。

キニーネ
発症中に飲むも、効果なし。発症していないときに予防的に飲みつづけたら、のちの発症は抑えられました。薬が無くなり、服用が途絶えたら、マラリア?が再発しはじめました。

クロロキン
この薬に耐性を持つマラリアがいるため、旅行者の間では、信用度が落ちていたように思います。しかし、副作用が弱いため、医療機関ではまず最初に、クロロキンを患者に投与し、様子を見るそうです。し〜がるがアダナで入院したときは、クロロキンとプリマキンによる、定石通りの治療でした。

レメディ(China)
薬と言っていいのかわかりませんが、発熱を抑えてくれました。症状の軽いうちに口に入れても、効果はあまりなかったです。ある程度、症状が進んでから口に入れたら、15〜20分くらいで効果を実感できました。ただし、抑止にとどまるようで、30分もすると、レメディの効果が切れ、再び症状が悪化しました。
ホメオパシーとは?レメディ(専門店)レメディ(楽天)

薬の入手
メジャーな?薬は、アフリカでの入手はちょっと大変かもしれません。ヌアクショット(モーリタニア)でアルスマックス購入。その後、ガーナを含め、西アフリカでメジャーな薬は見つけられませんでした。カメルーンでメフロキンを探すも、どこも品切れ。やっと見つけて購入できました。キニーネもカメルーンで購入。ドキシサイクリンとクロロキンなら、まだ見つけやすいと思います。現地人向けのマラリア薬ならどこでも手に入ります。ガボンは薬が手に入るようです(このページの一番下、「病院情報」の項参照)。
トルコでは、、地中海沿岸の町、アダナでクロロキンが手にはいるかどうか。アダナの総合病院(感染科)で入院中も、病院にプリマキンがなく、ほかから取り寄せていました。
日本にいるなら、感染科に相談するのが良いと思います。(し〜がるは、具体的な情報を持っていません。すみません)

予防薬服用に関する持論
マラリアの予防薬を飲むか否かは、旅行者の間で意見(趣味)が分かれるようです。し〜がるは、メフロキンが残っていたので、結果として予防で飲んでいましたが、立場としては、「飲まない」派です。
「当面の治療薬」「入院治療に備えた海外旅行保険」「(私立の最高級)病院の場所」の三点をおさえておく方がいいと思っています。あ、もちろん、蚊取り線香や虫除けクリームは必須です。

●し〜がるマラリア歴(マラリアの疑いのあったもの)

ざっと、以下の五回にわたって、マラリア(らしきもの)に罹患しています。(2007年3月現在)

西アフリカのガーナ西アフリカのカメルーントルコ東部トルコのカッパドキアトルコのジェイハン

トルコでもかなり、やられています。メディカルマップでは、トルコの地中海沿岸もマラリア汚染地域に指定されています。し〜がるがトルコの地中海沿岸にいた期間は、それほど長くありません。季節も10月で、蚊ももいなかったように思います。一回だけ蚊に刺されたような気もするのですが、定かではありません。宝くじは末等しか当たったことはありませんが、貧乏くじはよく引き当てる方でした。

●し〜がるの、トルコのマラリア?日記

トルコ東部
一日おきに10回の高熱。雪に閉ざされると困るので、黒海沿岸までは、ベンザエース、イブなどの薬で耐えしのぶ。(生記録

ホパの病院へ担ぎ込まれる
診断:?(ただの高熱?マラリアではない、と言われる)
治療:注射、採血、点滴
即日退院→翌々日に再発→緊急入院、これを二回繰り返した(計三回、高熱で同じ病院へかつぎ込まれた)にもかかわらず、同じ治療しかしてもらえないので、見切りを付けた。(ここまでで計10回連続)
生記録その1)(生記録その2)(生記録その3

(自己判断)
服用:アルスマックス、キニーネ、メフロキン
キニーネは発症してから服用、あまり効かなかったように思う。アルスマックス服用で症状が鎮まる。だめ押しでメフロキンも服用し、急いでトラブゾンへ移動。その後、再発せず。

トラブゾンの大学病院感染科に検査入院
診断:「原因不明の高熱」
「マラリアが発症したときに採血して検査しないと、マラリアかどうか断定できない」ということで、「原因不明の高熱」という診断にとどまる。
治療:各種検査、点滴。
生記録

カッパドキア(ギョレメ)
一日おきに4回の高熱

カッパドキアの小さなクリニックへ
診断:「のど荒れ」
処方薬:抗生物質、解熱剤?(失念)

当然?即再発

(自己判断)
服用:キニーネ、解熱剤?
アルスマックス、メフロキンはもうなくなった。たしか、解熱剤あたりでしのいだはず。解熱後(休戦中)、キニーネを、予防的に服用。その後再発せず。
生記録

ジェイハン
毎日、3回の高熱
生記録

(自己判断)
服用:キニーネ、レメディ(チナ)、トルコの市販頭痛薬、新プレコールS
レメディは抑止効果はあったが、30分くらいしか持たず。トルコの市販頭痛薬、新プレコールSは効かず。休戦中にキニーネを服用、効果あり。しかし、キニーネがなくなり、服用できなくなったら、再発。緊急入院。

ジェイハンの救急病院へ担ぎ込まれる
診断:マラリアかも知れない。アダナの総合病院(感染科)へ救急車で転送。
治療:各種検査、点滴
処方薬:抗生物質、(あとは失念)

アダナの総合病院(感染科)に入院
診断:三日熱マラリア。アフリカ土産のマラリアではない、と言われる。
治療:各種検査、点滴
処方薬:クロロキンとプリマキン(退院後も10日ほど、プリマキンを継続服用)

●関連サイト(日本語)

海外渡航者のための感染症情報(FORTH - 厚生労働省検疫所 -)

「マラリア」「プリマキン(三日熱マラリア再発)」 (上記FORTHと同じドメインですが、FORTHのどのページにリンクされているのか不詳)

薬の詳細情報(保管薬剤(熱帯病治療薬研究班))

●マラリア関連語句

マライア・キャリー: アメリカ合衆国の女性ポピュラー歌手
マライヒ: 漫画『パタリロ!』に登場する美少年
マリア: イエス・キリストの母ほか
マラ: 魔羅(辞書でお調べください)

2007年3月追補おわり



マラリア(malaria)
三日熱マラリア、四日熱マラリア、卵形マラリア、熱帯熱マラリア、の四種類がある。熱帯熱マラリアにかかった場合、急いで治療しないと死に至る。
熱帯地域では、マラリアは死因のトップを誇る。マラリア原虫を媒介するハマダラカに刺されることによって感染する。地球温暖化が進めば、日本にも再び上陸する恐れがある。
IAEAが、オスのハマダラカにガンマ線を当てて生殖能力を無くし、そのハマダラカをニジェールの、とある地域に放して、マラリアの撲滅を試みようとしているらしい。
 
ハマダラ蚊
症状
40度の高熱、寒気、関節痛、頭痛、吐き気。
三日熱マラリア、四日熱マラリアは、高熱の周期がそれぞれ、三日と四日らしい。
 
 
予防
マラリア原虫を媒介するハマダラカに刺されないようにすることが最大の予防。
蚊取り線香も、現地のものは効き目が弱い。
現地の虫除けのクリームは、2時間程度ですぐ、効き目が落ちると思った方がいい。
飲用の予防薬は高価で副作用も懸念され、利用するかしないかは判断の分かれるところ。予防薬を飲んでもマラリアになってしまうこともあるので、治療薬だけ持って、マラリアになったら治療薬を飲んでその場をしのぎ、あとは病院に駆け込む、という考えの人も少なくない。行動範囲に、高度な治療の受けられる病院があるかどうかが、一つの判断材料となる。
また、マラリア関係の薬には相性があり、病院へ駆け込んだ場合も、それまで飲んでいた予防薬や治療薬を提示することを忘れてはならない。
 
 
治療
マラリアに限らないことだが、病院は現地の最も料金の高い私立病院を選ぶこと(病院によって料金が違う)。公立の安い病院は、医療水準も低く、院内感染や誤診・誤投薬の確率が高い。診察室で医者に賄賂を求められたりもする。
診察の際は、それまで服用していたマラリアの薬(予防・治療)を見せること。また、血液検査(blood test)をしてもらった上で診断をしてもらうこと(誤診対策)。注射器の針などは目の前で新品を開封するのを確認すること。(信用ある病院は、ちゃんと患者の前で開封する。)
マラリアと診断された場合、迷わず入院すること。点滴をうち続けていれば、大抵すぐに良くなり、一週間足らずで退院できる。信用できる病院がない場合、ヨーロッパや南アまで飛行機で飛ぶことも視野に入れるべし。
 
 
海外旅行保険
マラリア罹患のリスク、可能性を考えれば、入っておくべき。一回の入院で何万円もの金を使うことになる。
保険金請求の時は、以下の点に注意されたし。
診断書には、処方薬名もちゃんと書いてもらい、薬店で領収書に同じ処方薬名を書いてもらうこと。
現地通貨を両替した時の領収書がある時は、それも保管しておくこと。保険会社に保険金を円換算してもらう際の資料になる。
病気に関連した通信費交通費なども大抵、保険の対象になる。領収書があると査定で有利になる。
近くに適当な病院がなく、飛行機で他国の病院へ行く場合、契約内容によっては、その飛行機代も保険の対象になる。ただし、移動の前に保険会社に連絡を入れること。
日本国内の生命保険に加入している場合、海外での入院も、保険の対象になるものもある。加入している場合は、確認してみる価値はある。滅多に請求する人がいないのか、保険会社の人自身、わかっていない時もあるので慎重に確認すること。もし対象になるなら、海外旅行保険と両方に保険金を請求することができる。
 
 
 
予防薬('anti-malaria medicine'で? 通じる)
 
虫除けクリーム;肌に塗る。カメルーンでCFA2700(約$5.4)した。塗っても2時間ほどで効果が落ちる。物価の安いマラウィでも、スプレータイプで$3〜4はする。「アンチ・モスキート」で「虫除け」。「モスキート・コイル」で「蚊取り線香」。モスキート・ネットも持っていると、かなり重宝する。
 
メフロキン mefloquine;昔からある予防・治療薬。カメルーンで一箱二ヶ月分CFA35,000(約$70)もする。カメルーンでは品薄で、やっと見つけた店でも一箱しかなかった。ガーナでは見つけられず。セネガルでは売っていたようだ。週一回服用。空腹時を避け、大量の水とともに服用。キニーネ、クロロキン、ハロファトリン、などとの併用は不可。狂犬病ワクチンに対する免疫応答阻害の可能性あり。網膜障害、幻覚、めまい、ふらつき、悪夢などの症状が出ることがあり。服用後の車の運転には注意。
 
クロロキン chloroquine;多くのマラリア原虫に耐性ができていて、予防・治療の効果が期待できない。また、ほかの薬との相性も悪い。長期使用すると重い視覚障害になる。ツーリストの間では、「使うべきでない薬」として有名。しかし、アフリカの薬店では、今もあたりまえのように売っており、店員にも勧められるので注意。
 
その他;アフリカの薬店には、安価な予防薬がいろいろ売られている。しかし、アフリカ人向けの薬で、日本人には効果がないものもあったので注意。僕がガーナでマラリアに罹ったとき、服用していた安価な予防薬を医者に見せたら、『これは現地人用だ、日本人には効果がない。』と言われた。
 
 
 
治療薬('medicine for malaria'で? 通じる)
 
コアルテム coartem;ノヴァルティスNovartis社製。これが今日、マラリアに対して最も有効性が高いらしい。ガボンのリーブルビルで購入可。詳細は在ガボン日本大使館医務官まで。
 
メフロキン mefloquine;(予防薬の項も参照)。三日熱マラリアと卵形マラリアの休眠体などには作用しないため、これらには根治効果は得られない。西アフリカでは、すでにメフロキンに耐性を持つ熱帯熱マラリアの存在が報告されている。
 
アルスマックス arsumax;カメルーンでは、広告も含めて薬店でよく見かけた。モーリタニアで購入。僕はカメルーンで発病した時に服用。服用後、一時的に熱が38度まで下がったが、またすぐに元に戻った。症状の出始めたうちに飲み始めていれば違っていたか。
 
ファンシダール fansidar;予防に用いないこと。クロロキンと併用しないこと。マラリア病原虫の赤血球内での発育を阻害する。
 
キニーネ quinine;アステミゾールと併用しないこと。視覚神経障害を起こす恐れあり(0.1..0.5%未満)。赤血球内のマラリア原虫の増殖を抑制する。しかし、胞子体などへの致死作用はない。
 
クロロキン chloroquine;(予防薬の項を参照)
 
ハロファトリン halofatorineWHOでは勧めていない薬。副作用(後遺症)がかなり酷いんだっけ?しかし、アフリカの薬店では平気で売られているので注意。
 
 
 
*薬品名は、店頭では違う商品名になっていることもあるが、店員(薬剤師?)に上記の薬品名を伝えれば、わかってくれる。
 
 
 
病院情報
 
アクラ(ガーナ)
アクラで大丈夫だった病院
'Nyaho Medical Centre'
 
ガーナでは、誤診や、賄賂を要求する病院を他にいくつか、見てきた。
 
 
ドゥアラ(カメルーン)
一番高いところと言って紹介された病院
'Polyclinic Bonanjo S.A.'
 
相部屋にはシャワーまであった。飯がうまかった。しかしカメルーン人だけあって、金銭関係は信用できないと思った方がいいかも。
 
 
リーブルビル(ガボン)
すべてのワクチン接種可能。薬局には十分に薬品の在庫あり。信頼性、安全性問題なし。
 
日本大使館ご推薦の病院
'Polyclinique EL-RAPHA' ポリクリニク・エルラファ 電話44-70?00
 
日本大使館裏手。当地最高の総合病院。24時間365日救急対応、救急車あり。
 
詳しくは、在ガボン日本大使館医務官まで。
Ambassade du Japon
Boulevard du Bord de Mer,
BP.2259, Libreville, Gabon
 
電話 73-22-97
FAX 73-60-60

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